家電って安いわけじゃないし少しでも安く買いたい。家電を安く買うにはどうしたらいいの?値引き交渉のコツは?
今回はそんな悩みにお答えします。
▼本記事の構成
▼こんなヒトが記事を書いています
・某大手家電量販店で7年間在籍していました
・家電全般販売経験のあるオールラウンダー
・商品に関することから業界の裏話まで教えます
「安く買うための値引きテクニックは?」「どうやって交渉するの?」とテクニカル面に気がいきがちですが、実はそれ以前の店員との関係構築がとても重要なんです。
それでは一緒に見ていきましょう。
店員と良好な関係性を築くことが一番効果的
まず値引きの可否判断は誰が行うのか?それは店員です。お客のニーズ(値引きや価格対抗)に応えることも職務の1つだからです。
ですが必ずしも値引きをしなければいけないのか?答えは『NO』です。値引きしなくても商品を購入してくれるお客がいますし、値引いて薄利にしてまで販売する必要はないからです。
つまり前提として『店員が値引きに応じる』ことが重要です。そしてどうすれば店員は値引きに応じるか?応じたいと思うか?このように考えます。
答えは店員と良好な関係を構築すること。これにつきます。店員はロボットではなく人です、つまり感情で動く生き物です。感情で仕事をしてはいけませんが本質的な部分まで追求すると「この人には値引きに応じてあげたい」と思えるかどうかで判断します。
店員とお客の違いは『商品を売る人』『商品を買う人』役割が異なるだけで、優劣はなく平等な関係です。よく『お客さまは神様だ』『商品を買う客が偉い』という考えを持っている人がいますがあれは間違いです。
この前提を理解しているかどうかが家電を安く買うことに大きく関わってきます。
▼良好な関係が築ける3箇条
特別なことではなくごく普通のことを普通にするだけです。言い換えれば普通なことをしない・できない人が多いということですね。
店員は販売のプロでもあり接客のプロでもあります、お客の言動や仕草、態度をよく観察しています。
店員はロボットではなく人間ですし、感情で動く生き物です。『この人には値引きに応じてあげたい』と思われる方がぜったい得ですよ。そう思われる3箇条を紹介します。
●敬語で話す
店員とお客互いは面識がない他人同士であることが殆どです。他人である店員には敬語で話しましょう。他人を敬うのは大人のモラルの1つですよね。
タメ口で話すのは友人や家族等貴方のコミュニティー内で相互理解が取れ関貴方と関係性が築けている人達だけです。
中にはタメ口で関係性が築けるケースもあるでしょうがモラルとして他人には敬語で話したいものです。
●店員の話を聞く
店員はお客が求めるものの情報を聞き出し、より良い商品の提案や説明を行います。
説明が上手くない店員もいるでしょうが話を聞いている姿勢を見せる方が、有益な情報やアドバイスが得られるかもしれませんし話は聞いた方がいいです。
また単純に話を聞いてもらえることは店員としても気持ちの良いことだからです。
●礼を言う
お客の聞きたいことや質問に対し店員が説明を終えた後は礼を言うと好印象です。お客へ説明することは店員の仕事でもありますが、他のお客含めて同1日同じ説明を何度も行うのは結構大変なんです。
その中でもお客に商品の良さや違いを分かってもらいたく説明します(これが店員のやりがいでもあります)これも単純で礼を言われるとヒトは嬉しいものだからです。
▼やってはいけない4箇条
要するに上記の正反対をすると店員と良好な関係を築くことが出来ず、結果家電値引きに応じてもらえず安く買うことが出来ません。
家電を安く買うためには店員が値引きに応じる必要があります。値引きに応じてもらいたければこの4箇条はしてはいけません。
●タメ口
家電量販店の教育はとても厳しく、新卒入社だった僕は新人研修で「お客様にタメ口を使ってはいけない理由、それはお客様は君の友達ではない」と教えられました。
これを根底に僕はお客からタメ口で話しかけられたとき「僕と貴方は友達ではない」とよく思ったものです(これは極端過ぎますが・・・)
接客やマナー、言葉遣いに厳しい業態だからこそ、そういったところにはとても敏感です。他人である店員には敬語で話すことをオススメします。
●店員の話を聞かない
尋ねてもいないのに一方的な話や商品説明をされた等だと話は別ですが、お客から商品について尋ねているのに店員の説明を聞かない人がいます。
店員は「呼んでおいて話聞かないのか」と思います(僕もそうでした)
説明が上手ではない店員もいますが、お客から尋ねたからには最後まで話は聞くことをオススメします。
●値引き交渉だけ気合満々
店員と会話する上で値引き交渉を一番の目的とするお客も多いですが、ここだけに気合いを入れてはいけません。酷いお客は開口一番から『これいくらになるの?』『誠意を見せてよ』と値引きを要求します。
このやり方はお客としての印象を酷く下げる要因となりますので注意すべきところです。これをされると意地でも値引きに応じるもんかと意地になることさえあります(僕もありました)
●礼を言わない
店員が商品の機能について時間を惜しまず説明してくれた、カタログをくれた、名刺をくれた。こんなことがあっても礼を言わない人がいます。
仕事の一環であったとしてもそれはお客のために行うサービスです。そのサービス1つに感謝の気持ちを伝えることをオススメします。
まとめ
②店員の話を聞く
③礼を言う
値引き交渉に勝とうと戦闘モードに入るのではなく、店員をひとりの「ヒト」として接することがポイントですね。